著者の持論であるが、人生において大事なのは、
「知力」「財力」「体力」「人脈力」であると思っている。
その中で、
「お金」というものにフォーカスを当てたいと思う。
「お金」というものは、残念ながらとてつもなく大事だ。
あなたが、何かものを買おうとしたとき、何かの体験をしたいと思ったとき、ほぼ必ずお金が必要になる。加えて、あなたが、どうしても誰かを救いたいと思ったとき、あなたにお金がなければ、もしくはお金を集める力がなければ、満足に人も救うことができない。
どんなに綺麗ごとを並べようがこれが真実だ。だからお金を持っていることはとてつもなくえらいし、尊敬されるべきだと思う。
私がこのことを強く意識したのは、東大在学中に実施された「事業仕分け」による。
ご存じの方がどれくらいいるかわからないが、事業仕分けとは、当時政権をとった民主党が
国の歳出を最低限に抑えるために、一つ一つの資金使途を聞き、要不要を判断するといったもので、直接的に利益にならないものなどについては、切り捨ての訴状にあがり、当時いろいろと問題になった。蓮舫議員が世界一のスーパーコンピューター向けの予算について、2番じゃだめなのか?と詰め寄ったのが非常にセンセーショナルな出来事として語られている、
当時私は大学院の1年目で就職をせずにそのまま博士課程に進もうと昼も夜もなく、1年中休みなく実験にいそしみ、海外の学術論文を読み、また自分の論文の執筆活動等をしていた。
そんな矢先行われた事業仕分けで研究者に支給される奨学金の減額が議論され、優秀な同期たちが研究の継続が出来ず、博士課程に行くのをあきらめるといった事態になった。
幸か不幸か、両親のおかげで、私は特段お金に不自由はしてこず、そこまで意識はしていなかったが、この出来事を受けて、しっかりとお金をためてくれた両親に感謝するとともに
お金の重要性を強く実感した出来事となった。
その後、「お金」によって苦労して言う人を助けたいというモチベーションから金融業界に就職するのだが、それはまた別の機会に記載したい
さて、いかにしてお金を増やすのかといった観点の話をする前に2つ質問をしたい。
- 今、資産はどれくらいあるのか、毎月いくらの収入があり、いくらの支出でだいたいどれくらいの貯蓄ができているのか。
⇒もし、これがざっくりでもいいので答えられないとすると、まずはそこを固めるところから始めてほしい。現時点の自分自身の状況の理解なくして、その後の運用などの方針を立てることはせきない。
- 何のためにお金をためる、増やすのか。
人生は一度しかない。いかにお金が大事だとは言え、無駄にお金をためて、本来やりたいことが出来なくなってしまっては元も子もない。なので、なんのためにいくらのお金を貯めるのか、しっかり意識してほしい。
私の場合は、「都心に1.5億円程度の家を買う」「両親がしてくれたように子供が何かしたいと思ったときにお金がないからといった理由であきらめさせることの内容にする」「家族そろって海外旅行に毎年1回は行く」といった具合だ。
受験勉強もなんでも、やはり目的が大事。目的のための手段としての勉強であり、貯蓄、運用である。
そして、目的によりお金のため方も異なる。
1000万円なのか、1億円なのか、100億円なのか、1兆円なのか、そういった事をまず考えてみたらどうだろうか。
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